南アルプスユネスコエコパークでは、その麓を流れる川流域で伝統的な文化が残っていることが評価されています。
その川の1つ、天竜川の鵞流峡(がりゅうきょう)エリアに、放置竹林(手入れをされないまま放置されている竹林)が広がっていることをご存じですか?
「竹いかだのあとは、竹エネルギーで沸かした足湯で温まろう」
かつての原風景を取り戻す復活への想いに参集。鵞流峡へのゴミ不法投棄に悩む竜丘地域自治会(飯田市竜丘地区)と、竹林繁茂からの景観改善に取り組む天竜舟下り(株)が連携し、本来の魅力ある鵞流峡の復活を目指し、 平成27年6月 にプロジェクトを結成。活動募集した「竹林伐採バスターズ」には地区内外から32名が登録、さらに遠方企業の協力や飯田市や長野県の支援も受け、竹林伐採や環境教育活動を展開。地域・事業者を中心に中学生や一般参加者が加わり、11月~2月の77日間 のべ438名の参加で1万8千本の竹を伐採しました。竹林伐採だけでなく、環境美化・ゴミ拾い・教育体験など総合的に活動し、地元中学生の参加など地域への波及効果もありました。今後は竹の定期管理や竹の有効活用を模索しつつ、「楽しむこと」を次のステップに「竹でイカダ下りなど体験ツアーや自然体験に活用したい」と夢が膨らみます。
わあ、大自然!さすが伊那谷!(*^-^*)と思ったあなた、実はこれが・・・・
伊那谷の環境問題の1つなんです。(´+ω+`)
竹の若いときの成長スピードは著しく、時には1日に1メートルを超える速度で成長することもあるそう。なんと2~3カ月で親竹と同じ大きさになるほどスピードが速いとか。
そのためどんどん竹の面積が増えていき、他の植物が育ちにくくなってしまいます。
その結果、里山がどんどん荒れていき、
食べ物がなくなった動物たちは里に下りるので、農作物が荒らされる原因にもなります。
また、飯田市では「天竜舟下り」が観光の見どころの1つですが、放置竹林生い茂って暗くなった場所に大量のゴミが不法投棄されたり、川沿いの景観を損ねることが問題になっています。
そして、地下では茎が浅い場所で平らに広がるため、大雨や地震などで大規模な地滑りを起こす危険性も指摘されています。
「そうだ、伐採した竹でいかだを作ろう!」
「その熱を使って料理もできる」
「出た灰は畑に撒けば肥料になり、すべてが循環する!」
「かつての風景を取り戻したい」「ごみの不法投棄をストップさせたい」
「この竹を生かすことはできないのか」 ・・・・・
これまでも竹の伐採は行われていましたが、対処しきれないほどの竹の量。
そんなとき、鵞流峡エリアをいつも船で下っている「天竜舟下り」の船頭の皆さんが立ち上がりました。
11月には竹を伐採したり、その竹を使って竹いかだづくり・いかだ下り、竹炭づくりなどを行う「竹伐採バスターズ」を募集。
最後にもう一度、ビフォー・アフター! 上/作業前(H26夏) 下/作業後(H28春)
天竜川鵞流峡復活プロジェクト の代表・曽根原宗夫さんが、VIVA ALPS MUSIC FES!伊那谷発アースデイの
トークライブ(14:00~)に出演します!
「Viva Alps Music Fes! 伊那谷発アースデイ」では、この伐採した放置竹林を利用し、
MOKI製作所の「竹ボイラー」で沸かしたお湯で足湯が体験できます!
焼き芋も食べられるかも・・・
「放置竹林から美しい里山へ」
やったーー!!
竹で生え放題だった
岸部に光が差した!
伸びた竹で、日光が当たら
なくなった周りの木が
腐っていくんだって。
動物たちは木の実が
食べられなくなるね、、
11月~2月の77日間、地域・事業者を中心に中学生や一般参加者438名の参加で
1万8千本の竹を伐採しました。
・・・・
その結果、放置竹林が生い茂っていた場所は、こんな景色に!